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〜デンマークに魅せられて〜 オマケ |
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「DEAR カール・ニールセン」全5回、読んでくださってありがとうございました。 「T-Room」最初のページにありますように、このエッセイは「ショパン」2000年10月号から2001年3月号にかけて連載されたものです。執筆時を2000年として、今からひと昔前のことになります。 2000年──というと、私は3年間の音楽院での勉強を終えたばかり。学生という肩書きを離れ、社会人としてデンマークで暮らし始めた最初の年でした。 当時は自宅にパソコンがなく、周りに日本語の打てるパソコンもなくて、手書きの原稿をFAXで送っていたのを思い出します。思えばその頃は日本語関連のものはすべて、原稿も手紙も覚え書きもその他諸々も、みな手書きしていたんですねえ。ひと昔どころか遠い昔のことのように思えます。 2001年から自分のパソコンを持つようになって、その後生活が大きく変わっていきました。 このたびの転載にあたりエッセイを読み返してみて、「ああ、そうだったなあ」と今なお色鮮やかに思い起こせる部分あり、「あれれ、そうだったかな?」という部分もあり。内容はともあれ、昔書いた文章を読み返すというのは、少なからず気恥ずかしいものですね。 現在との相違について、気づいた点をいくつか挙げておきますと。 <13点満点の採点法>(第2回登場)とありますが、2006年あたりからは国際的に換算が可能な<12点満点制>が採用されています。 国際化、ということで仕方がないんでしょうが……この「13」という数字(なぜに?)を満点とする採点法はデンマーク独特のものだと思うので、出来れば貫いてほしい気もします。いまだにこちらを使っているところもあるようです。 そして、タバコの値段・1箱約400円(第3回)。コレを高すぎるといって驚いていますが…… 実は、一番ギョっとしたのはこの部分でした。タバコ、1箱400円で買えた時代があったとは……! 当時は円が強かったのか、はたまたタバコの値段自体が安かったのか。まあ両方だったかもしれませんが、現在ではデンマークのタバコのお値段、1箱800円ぐらいです。日本が300円ぐらいですから、やはり高いですね。 他にも、自転車(第4回)はどんどん種類が増えて、あらかじめ本体の前後にライトが付いているタイプや、日本でいうママチャリタイプも出回るようになりましたし、独身だったフレデリック皇太子(第5回)は、今では結婚して2児のパパとなっています。 (注: フレデリック皇太子、2012年1月現在は4児のパパとなっています) それやこれやを考えると、本当に時が経ったのだなあと思います。私は普段あまり過去を振り返らないほうなのですが、たまにはこうして昔のことに思いを馳せるのもいいものですね。自分が通ってきた道、見聞きした事柄であるにも関わらず、とても新鮮な気分に包まれます。 その意味からも、当時の「記録」をとどめることが出来たこのエッセイは、私にとって貴重なものとなりました。 そもそものきっかけとなってくれた友人S。橋渡しとなってくれた、Sの友人で今では私の友人でもあるHさん。 そして、当時担当だったAさん始め「ショパン」編集部の皆様に、改めて御礼申し上げます。 さて。 ここで話は最初に戻ります。 エッセイのタイトル「DEAR カール・ニールセン」というわりには、肝心のニールセンの写真が一枚も出てきてないんですね。 雑誌連載時は、毎回6枚ぐらいの写真が素敵にレイアウトされたページだったのです。が、このたびの転載にあたっては様々な事情を考え、大幅カットと相成りました。 ちなみにサイトに掲載されている写真は、実際誌面にて掲載されたものとされなかったものとが取り混ぜてあります。 でも……肝心のニールセンの写真がまったくないというのも寂しい。中にはニールセンのお顔を見てみたいという人もいるのではないかしら。 というわけで、連載終了記念としてここにニールセンの写真をいくつか、期間限定でこっそりご紹介します★ 期間は……そうですね。どこかから苦情がくるまで、としますかね。 それでは、ここまで読んでくださった皆様に感謝の気持ちをこめて。 |
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カール・ニールセン(1865−1931) 14歳のころ。 オーデンセの軍楽隊に入隊し、 ラッパ手を務めました。 |
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フュン島にあるニールセン少年時代の家。 |
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ニールセン百面相!(20歳ごろか) 撮りも撮ったり……私は一番右下の顔がお気に入りです。 |
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ニールセン(33歳)とその家族。 妻アンヌ・マリーは彫刻家でした。 |
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ニールセン43歳。 一番よく見かける ニールセンの肖像でしょうか。 |
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ピアノを弾くニールセン。 雑誌連載時は、この写真がタイトル回りを飾ってくれました。 |
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