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ふなばしアンデルセン公園

 2009年10月25日(日)
 アン・deコンサート
 イベントドーム

 
アンデルセンのつなぐ輪


2009年10月25日、千葉県船橋市にある「ふなばしアンデルセン公園」にてコンサートをさせていただきました。

船橋市は、デンマーク・フュン島にあるオーデンセ市(Odense)の姉妹都市です。
デンマークのオーデンセといえば……そう、ご存知あの世界的な童話作家として知られる”童話の王様”、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805-1875)の生まれ故郷です。
そして、私が長年住んでいた町でもあります。


思えばあれは2005年の夏。
オーデンセの市庁舎で、船橋市の吹奏楽団のコンサートがあるから行かないかと知人に誘われ、一緒に聴きに行ったのでした。
「アンデルセン生誕200年」を記念して、丁度その時期、船橋市からの使節団がオーデンセを訪問していたのです。

船橋吹奏楽団の素晴らしい演奏を聴いたあと、知人を介して船橋市国際交流室の方々と、当時の「ふなばしアンデルセン公園」園長さんにお目にかかる機会を得ました。
そう、今にして思えば、出会いはデンマーク・オーデンセの地でした。

それがご縁となって、以来帰国のたびにアンデルセン・コンサートをさせていただきました。2006年には子ども美術館、2007年にはメルヘンの丘。
今回のイベントドームでのコンサートが3回目となります。本当にお世話になっています。
まさにアンデルセンが結んでくれたご縁ですね。


その「ふなばしアンデルセン公園」は、子どもも大人も楽しめる緑豊かな総合公園。
関東圏にお住まいの方は行かれたことがあるかもしれません。

とても広いです!

広さ約28.5万u……といわれても、あまりピンときませんね。
園内は、以下の4つのゾーンからなっています。


◆ワンパク王国
広々とした自然の中で遊ぶ。
日本有数の規模を誇る「森のアスレチック」、「大すべり台」、「どうぶつふれあい広場」、「ポニーの広場」など。

◆メルヘンの丘
アンデルセンが生まれ育った、1800年代のデンマークの田園風景が広がる。
「風車」、「農家」、「童話館」、「太陽の池」など。

◆自然体験ゾーン
湿地植物が茂る水辺と、その下流の田んぼ(棚田)の周囲を散策する。

◆子ども美術館
創ることの楽しさや喜びを体験する。
大人も一緒に参加できる、8つの「創作アトリエ」(ワークショップ、版画、染、陶芸、木、食、織、アンデルセンスタジオ)、「展示室」、「野外劇場」など。


これ、全部堪能しようと思ったら、1日じゃとても足りません。
何度も訪れている私も、よく知っているといえるのは「メルヘンの丘」ゾーンと「子ども美術館」の一部で、その他については素通りのチラ見程度しかできていません。悔しや。

コンサートの後はできるだけ園内を楽しむことにしているのですが、関東圏でのコンサートは当然日帰りとなるわけで、一泊して翌日、足がフラフラになるまで堪能するなんてこともないわけで……当然ながら、時間が足りないんですね。
コンサートの後などと言わず、一度しっかり遊ぶために行かないとダメってことですね。


そんなわけで、今回は目標を定めて行きました。目指すは「太陽の池」。
ボートハウスでお茶を飲んでから、念願のボート漕ぎをしました。
ボート漕ぎ、いつやったか覚えていないくらい久しぶりだったので、最初はぐるぐる回ってしまいました。(漕ぎ回るんではなくて、その場で舟がぐるぐる回るんですよ。哀れ……)

漕ぎ方指導を受けて、ようやく発進です。コツを覚えると行きたい方向に進めるようになりました。
2歳になる姪っ子も一緒だったんですが、草やら鳥の羽やらの水中浮遊物をすくい上げては大喜びでした。ああ、楽しかった。


その後は「メルヘンの丘」ゾーンを散策し、あっという間の閉園時間となりました。










「メルヘンの丘」のシンボル、デンマークの粉ひき風車

「メルヘンの丘」のシンボル、デンマークの粉ひき風車。
デンマーク職人の手によって組み立てられました。
高さは16.4m。









風車・別の角度から
別の角度から。

こちらは重々しく、陰鬱な雰囲気。





















「みにくいアヒルの子」をイメージした噴水

「みにくいアヒルの子」をイメージした噴水。









花と緑と水の風景

花と緑と水の風景。









アンデルセン童話にちなんだ小さな「お庭」の一角

アンデルセン童話にちなんだ小さな「お庭」の一角。
これはたしか「小さいイーダの花」だったような。
チラリと見える小さな十字架は、イーダが作ったお花のお墓でしょうか。









天使像 天使像・アップ

こんな天使もいましたよ。









「童話館」の前にて、かわいいハロウィンのディスプレイ

「童話館」の前にて。
丁度ハロウィンの時期だったので、こんなディスプレイもありました。









今回は行かれませんでしたが、「子ども美術館」内にある「アンデルセンスタジオ」もとても素敵です。テーマは「親指姫」。
まずスタジオ1にて、子どもたち(と保護者)は「親指姫」のお話を聞き、次に衣装を選び、フェイスペインティングをしてもらって、お話の登場人物に変身。
その後スタジオ2に入って、踊ったり演じたり探検したりと、「親指姫」の世界を体験します。

このスタジオ2が素敵なんですよ。
天井まで届く草に、大きなハスの花。ネズミの家にモグラの家……
なんとも幻想的な世界で、特にモグラの家など、こんな家に住んでみたいと思わされます。

余談ですが、なり手のいない登場人物に限り、保護者も衣装をつけて参加できるようです。(モグラやカエル、あたりでしょうか) 親子で演じることができたらいい思い出になりますね。

このスタジオは、デンマーク・オーデンセ市にある子ども文化センター「ティンダーボックス」(The Tinder Box / 火打箱)のコンセプトを導入し、2005年に開設されました。


アンデルセンのお話とそこに宿る精神は、国を越え、時代を越えて、これからも世界中を旅してゆくのでしょう。


より詳しく知りたい方は、「ふなばしアンデルセン公園」ウェブサイトへどうぞ★






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